NHからの新たな売り物

NHが掲げるライフシフトプラットフォームの中には〈仕事〉〈仲間〉〈学び〉の機会が様々なカタチでメンバーに提供されています。この学びの機会の一つが、ライフシフトアカデミーです。NH主催が主催となり様々なセミナー等が開かれ、メンバーが参加できる仕組みがあります。そして資格の取得も奨励されています。また、NHのメンバーが学んだ専門スキルをパッケージ化して、新たな収益源としての活用することも目的とされています。これまで様々なスキルアップを行う講座が設けられてきました。いきなり200名以上が個人事業主になったので事業設立に伴う税や保険などの知識を専門家の講師に来ていただき学んだり、今後のビジネスに活かすために様々な知識を学んでいます。その中の一つとしてNHメンバー向けに「マーケティング講座」が行われていました。この「マーケティング講座」は、この後、NHの売り物としてパッケージ化され外部のクライアントへの販売が始まった。そして第一号として「第一法規株式会社」でのマーケティング講座が決定したので、今回は、実際に外販が始まったマーケティング講座と今後のライフシフトアカデミーなどについて、実際に講師を行っている山本浩一さんとライフシフトアカデミーを担当している野澤友宏さんに話を聞いた。


コンサルタント

山本浩一

山本浩一さんのプロフィール:
外資の戦略得意 テクノロジー系35年 ロジックストーリー構築します データ解析モデル構築

ニューホライズンコレクティブ合同会社 代表/株式会社PLAN T. 代表取締役
クリエイティブディレクター、プロフェッショナルコーチ、NLPトレーナー

野澤友宏

野澤友宏さんのプロフィール:
【「教えあう社会、学びあう世界」を目指して】1999年に(株)電通入社。コピーライター・CMプランナー・クリエイティブディレクターとして、東芝・UNIQLO・ガスト・三菱地所・ナビタイム・リクルートなど100社以上の企業を担当し、1000本以上のテレビCMを制作。2020年末、電通を退社。2021年1月より「ニューホライズンコレクティブ合同会社」の共同代表として人生100年時代の新しい働き方・生き方を提案している。◆電通クリエーティブ局に配属後、日々、100案以上のCMアイディアを徹夜で考える生活をしながら、効率よくたくさんのアイディアを出す思考法・発想法を研究。「脳と心の取扱説明書」と呼ばれる最新の心理学NLPを学び、潜在意識を活用したオリジナルの発想法を開発し、さまざまな企業・学校で提供している。

まずはじめに、最初にメンバー向けに行っていたマーケティング講座についてお聞かせください。

山本:NHが始まったのが2021年1月ですが、ちょうど2年目に入った時に野澤さんの呼びかけでNHメンバー向けのマーケティング講座のプロジェクトがスタートしました。数人のプロジェクトチームで3カ月の期間で一気にコンテンツを作成し、すでに4月から私と中川健さんなどは講師となってNHメンバー向けにマーケティング講座を行っていました。これは皆さんにマーケティング・コンサルタントになってもらうという趣旨ではじめたものです。電通人として日々、広告業務は行っていたものの、マーケティングを体系的に学ぶ機会もなく、いきなり実践という人も多いと思われ、マーケティングの知識をもう一度、学びなおしコンサルティングできるようになろう!という意図でした。教える方も学ぶ方もNHメンバーという講座でした。 それを外向けに売っていこう!となった経緯をお聞かせください。 山本:NHに対しては、「元電通」という肩書から、様々なお客さんに対してそのマーケティングのスキルを伝授してほしいというニーズが有るのではないかと思っていました。そこで、NH向けの講座も軌道に乗ったところで、そこから得た様々なフィードバックも参考に外販の準備をしてきました。 野澤:この他にも、ライフシフトとして様々な企業が今後トライしていくようなことを私達が先に経験しているので、これらのノウハウをアカデミーとして外販していく計画はNHができた当初からありました。

そして今回、このマーケティング講座が第一法規さんで行われる事になったとのことですが、具体的にどのような方々に講義されているのでしょうか?

山本:今回は基礎とデジタルと表現という三つの柱で、全部で9回のシリーズになっています。一回の授業は2時間になっています。受講されているのは、第一法規さんのプロモーション部の方々、約20名です。弁護士、税理士、地方自治体、福祉関係、企業の法務部などをクライアントにされている方々です。受講されている方々は、若い方が多いのですが、皆さん顧客をよく知っていますし、課題を直に感じている方が多い印象です。第一法規さんもそうですが、ほかのところで教えていても、ここ5年くらい、ビジネス環境が厳しくなったせいか、若い人はスキルを身に着けたくなっており、学習意欲も問題意識も高く、やる気のある方が多いです。一回目はリアルに行い、2回目以降はオンラインで行っていますが、毎回熱気があります。

巷には様々なマーケティング講座がありますが、NHが行っているマーケティング講座の特徴みたいなものがあれば教えて下さい。

山本:NHらしさというのは、講義形式で一方的に座学で知識を教えるのではなくチームを作ってもらい、チームで考えてもらうことで考え方・スキルを身につけてもらうことでしょうか。私達がマーケティングを仕事としてやってきた中では、チームで動くことが多いので、このチーム力をつけるということを意識してやっています。アクティブラーニングでチームで学び合うことが実践に役立つので。また、最新の考え方やツールから、いわゆる4PとかAIDMAとか昔からあるツールもマーケティングの普遍的な本質を理解するために教えています。 今後はこのライフシフトアカデミーからほかにも外販されていくものはあるのでしょうか? 山本:例えば、マーケティング講座の中にいま入っているクリエーティブの部分だけを切り出すこともできると思っています。NHのメンバーの持つスキルでもっと様々な講座などができるといいなと思いますが、それには私たちがもっと講師としてのスキルを持つことですね。 このように、今後もメンバーたちがこれまで培ってきた様々なスキルがパッケージ化されNHのライフシフトアカデミーの売り物として出てくるであろう。それは、実践で培われてきたノウハウのつまった、テキストなどでは分からない経験が詰まった〈学び〉の場の提供になることであろう。これからどんな売り物がでてくるのかが楽しみである。 取材・文 あかぎ よう